(一刀彫....日本の木彫の技法の一つで、 一本の刃物で彫った彫刻、彫り物のことを指します。 細部にこだわらず、荒々しいタッチが特徴。)
807年の笹野千手観音建立と同時に作り始めたという説や、 1775年(江戸) に藩主の上杉鷹山が農家の冬期の副業として奨励し、 伝わっているという説などがあります。
そして米沢市郊外にある笹野千手観音の縁日(1月7日) に縁起物として売られました。
種類は沢山ありますが、中でも有名な「お鷹ぽっぽ」
ですが、こちらは幕末〜明治期に作られたと思われる大黒様です。
笹野彫を初めて見たとき、無駄一つない、 むしろ情報が足りていないのではないかというミニマルな姿に驚き 、その新しさと愛らしさに顔が綻びました。
見慣れた今でも、その度に笑顔にしてくれます。
現代のインテリアにも自然と溶け込むあたり......
引き算に重きを置くデザイナーや作家が辿り着きたい形とは、 こんな感じなのかもしれません。
それを意識か無意識か、 やってのける先人と長い歴史に憧れを抱きます。
大黒様 ¥12,000-