2016/06/20

上諏訪の蕎麦屋 六三


チケットはもっと先まで買っていたけど、上諏訪の風情にやられ途中下車。

祖母のお見舞いを兼ねているため、許される時間は40分。

ぼーっと眺めることもできず今バスで通った大通りを早足で逆戻る

古い造り酒屋や籠屋
大通りでこれだけ古い町並みが残るとすれば、路地を曲がったらもっとすごいのかとそんな思いに駆られつつ、曲がる時間は無く。


ふと左にいい感じの引き戸のお店が現れる。

藍染、蕎麦、甘味、喫茶、調味料

張り紙の情報が処理できない。

誰も居る気配が無い。こんな時声に出したくなるのは決まって「ごめんください」


女性店主が奥から出てきてくれた。

話を伺えば、本業は古くから続く油、醤油、豆などを扱うお店らしい。

そして他にも蕎麦打ち、料理、藍染の布で服やなんかを作ったりしてるらしい。


予約のみの営業のため、(そもそも時間も無い....)その日は蕎麦を食べることはできなかったけど、中まで案内してくれた。

それがこの写真である。

こんなお店を作れたらいいけど、私が狙っても絶対作れない。
狙ってる時点で憚られる。
絶妙なバランスというやつだ。


右奥は江戸時代から残る蔵らしい。

食事処はまた別の蔵で、風除けのため?の新聞で周りを囲われた扉の中。
(もちろん茶色い古新聞に変化している)


その中は、仄暗く丸い和紙の照明がひとつ
そんな場所だった。